雇用調整助成金と持続化給付金 Twitterでの評判を分析【2020年5月13日現在】

雇用調整助成金と持続化給付金の比較 twitter

コロナショック真っただ中の今、雇用調整助成金の評判はどうなんだろう?他の助成金や給付金(例えば持続化給付金)と比べて、雇用調整助成金の現状を知りたい。

2020年5月中旬時点のTwitterでの評判について、雇用調整助成金と持続化給付金を比較します。また、比較するまでの調査に使ったWeb API、AI、BIツール等や調査方法についても共有します。

もしこの記事をすべて読む時間がないようでしたら、図や表だけでも眺めていただけましたら幸いです。

2020年5月中旬時点での雇用調整助成金と持続化給付金のまとめ

新型コロナウイルスの感染状況によって対応が取られているため、我々を取り巻く環境がダイナミックに変化しており、助成金や給付金の制度もアップデートされています。そのため、2020年5月14日時点での雇用調整助成金と持続化給付金についてまとめておきたいと思います。

雇用調整助成金

  • 制度としてもともと存在していた雇用調整助成金を、新型コロナウイルス感染拡大に合わせて拡充している。厚生労働省の管轄する助成金。
  • 事業主が、労働者を一時的に休業させた場合、休業手当や賃金などの一部を助成するもの。
  • 5月中旬までで対象事業主の範囲拡大や最大助成率の引き上げを行ってきた。この後も助成金の上限額引き上げやオンライン申請の導入が予定されている。入金まで2か月(以上)と言われていたが最近は1か月と案内されている。
  • 詳細は厚生労働省サイトをご覧ください。
持続化給付金

  • 新型コロナウイルス感染拡大により新設された。経済産業省の管轄する給付金。
  • 収入が前年と比較して50%以上減っている事業者に対して、最大、中小企業200万円、個人事業者100万円が給付される制度。
  • 2020年5月1日にオンライン申請が開始され、入金まで通常2週間程度と案内されている。
  • 詳細は経済産業省サイトをご覧ください。

雇用調整助成金と持続化給付金に関するツイートで頻度が高い単語

雇用調整助成金と持続化給付金に関するツイートが、どのような単語と一緒に使われているか見てみましょう。2020年5月8日~5月13日までのツイートを対象として、全体像を示します。

雇用調整助成金と一緒にツイートされている単語

以下の図は雇用調整助成金と一緒にツイートされている単語です。大きく表示されている単語ほど、ツイートで使われる頻度が高くなります。つまり雇用調整助成金という単語が含まれるツイートでは、「持続化給付金」「申請」「休業手当」という単語が頻繁に使われていることになります。助成金申請を代行できる「社労士」「社会保険労務士」も見つけることができます。

持続化給付金と一緒にツイートされている単語

同様に、以下の図は持続化給付金と一緒にツイートされている単語です。大きい単語ほど、ツイートで使われる頻度が高くなります。つまり持続化給付金という単語が含まれるツイートでは、「申請」「課税対象」「入金」「ネット申請」という単語が頻繁に使われていることが分かります。

雇用調整助成金と持続化給付金に関するツイートの詳細分析

前述の2つの図から、頻出単語の傾向をイメージすることはできたと思います。しかし詳細が分からず、もやもやした印象が残るのではないでしょうか。そこで雇用調整助成金と持続化給付金に関するツイートに関して最新の150件をそれぞれ詳細に分析し、内容を分類してみました。

雇用調整助成金に関するツイート分類

雇用調整助成金について分類できたツイートの中で多かった内容がこちらです。

  1. 申請手続きが難解、複雑
  2. 制度の情報共有
  3. 制度を会社が使っていない(労働者が直接もらえる制度にしてほしい)
  4. 助成金の上限額の引き上げ
  5. 申請書類完成または申請完了
  6. 要件の変更が多い

持続化給付金に関するツイート分類

一方、持続化給付金について分類できたツイートの中で多かった内容がこちらです。

  1. キャンペーン:申請対象を事業所得だけでなく雑所得や給与所得にも拡大してほしい
  2. 申請完了・入金待ち
  3. 制度の情報共有
  4. 給付金の対象は事業収入
  5. 要件が厳しい
  6. オンライン申請は難しい

2つの助成金と給付金を比較するため数が多い分類を並べてみると、傾向が見て取れます。カッコ内は最新ツイート150件を分類した割合です。分類の「その他」は除いてあります。

順位 雇用調整助成金 持続化給付金
1 申請手続きが難解、複雑【19%】 キャンペーン:申請対象を事業所得だけでなく雑所得や給与所得にも拡大してほしい【27%】
2 制度の情報共有【11%】 申請完了・入金待ち【11%】
3 制度を会社が使っていない(労働者が直接もらえる制度にしてほしい)【7%】 制度の情報共有【6%】
4 助成金の上限額の引き上げ【6%】 給付金の対象は事業収入【4%】
5 申請書類完成または申請完了【5%】 要件が厳しい【3%】
6 要件の変更が多い【4%】 オンライン申請は難しい【3%】

雇用調整助成金は、その成り立ちや目的から申請時、多くの書類を要します(現在は書類のみ申請可能ですが、間もなくオンライン申請の予定あり)。また新型コロナウイルスの感染状況により短期間で拡充され、今後も変更が予定されていますので、これらの事情がツイートにも反映されているのでしょう。

持続化給付金は、コロナショックにより新設された給付金(オンライン申請のみ)であること、申請のための必要書類が雇用調整助成金と比べて少ないこと、支給要件として事業収入のみが対象(給与収入、雑収入、不動産収入を含まない)であることが、上表の結果になっていることが見て取れます。

調査方法やデータ

今回の調査は以下の手順で行いました。もし不備等ありましたらご指摘いただけますと幸いです。

  1. Twitter APIで検索し、2020年5月8日から5月13日までで「雇用調整助成金|雇調金」と「持続化給付金」を含んだツイートをそれぞれ3,750件と10,480件取得 ※1
  2. Azure Cognitive Service(いわゆるAI)ので各ツイートの文章を解析 ※2
  3. Power BIで、使用頻度が高い単語は大きく、低い単語は小さく表示して、Webで公開 ※3
  4. Excelで、ツイート最新150件を詳細に分析し、ツイートを分類 ※4

※1 Twitter APIによるツイートの取得方法
https://qiita.com/ryo-a/items/f82c9750168fe09472eb
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-api

※2 Azure Cognitive Server Text Analyticsによる、文章を解析して単語を抽出する方法
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/text-analytics/tutorials/tutorial-power-bi-key-phrases

※3 Power BIによるデータのビジュアル化とWeb公開
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/text-analytics/tutorials/tutorial-power-bi-key-phrases
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/create-reports/desktop-upload-desktop-files
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/collaborate-share/service-publish-to-web

※4 Excelによるツイートの詳細分析
雇用調整助成金のツイート分析(Excelファイル)
持続化給付金のツイート分析(Excelファイル)

前述のExcelファイルの見方は以下の通りです。
Sheet1:150件のツイート分析のまとめ
Sheet2:2020年5月8日~5月13日にツイートされた内容
・ツイート日時:ツイートされた日時
・ツイート分類:ツイート本文の分類
・ツイート本文:ツイートされた文章
・ツイートURL:ツイートされたURL
・ツイート本文で使用されている単語:ツイート本文からAIで抜き出した単語

まとめ

この記事では、2020年5月中旬時点のTwitterでの評判について、雇用調整助成金と持続化給付金を比較してみました。

それぞれの助成金や給付金の現状を反映した結果になっていたと思います。おそらく社労士や事業主の皆さんが、雇用調整助成金と持続化給付金に対して持っている印象と一致しているのではないでしょうか。

しかし、それが感覚的な印象なのか、このツイート分析のように数値として評価できるようにするかで、説得力の違いが出てくるかと思います。

2020年5月中旬時点の分析した数値ではありますが、ご活用いただけたら幸いです。

タイトルとURLをコピーしました